住民を主体とした地域福祉活動
見守り支援活動
“お互い様”の支え合いを広げています
一人暮らし高齢者などへの訪問や声かけ
見守り支援活動は、一人暮らしの高齢者や障害者などに対して、住民同士が定期的な訪問や声かけ、ちょっとした手伝いなどを行うお互い様の活動です。住民だけで解決が難しい場合は、専門機関と連携します。
活動の効果
見守り活動は、住民同士がつながりあうきっかけになります。体調の異変や日常の困りごとに気づき、早期に対応することができるほか、定期的に訪問する人との交流があることで、孤立や閉じこもりを予防します。新聞配達や電気・ガス・水道事業者、宅配業者等と連携した見守りも広がっています。
支え合いのマップづくり
また、地域の支援を必要な人やその人をめぐる支援や居場所、つながりなどを地図上におとし、地域の福祉課題を調べる取り組みとして「福祉支えあいマップ」の作成に取り組むこともあります。これは、災害時の要援護者の把握、小地域ネットワーク(見守り・支援)活動などの取り組みにつながるものです。
ふれあい・いきいきサロン
笑顔が生まれる交流の場をつくっています
孤独・孤立を防ぐ
単身世帯が増え、地域のつながりも希薄化するなかで、寂しさや不安を抱えて暮らす人がいます。これらを解決するため、住民同士が気軽に無理なく集える交流の場がふれあい・いきいきサロンです。
元々、全国各地の社協活動の中から生まれた取り組みで、全国社会福祉協議会では、これらの活動に「ふれあい・いきいきサロン」と名称をつけ、平成6年から全国的に推進してきました。
サロンの特徴
利用者もボランティアも一緒に楽しい時を過ごす、気軽な集いの場で、 出入りは自由です。 体操やレクリエーション、趣味活動などのプログラムを行うこともありますが、 特別なプログラムをもたないで自由に時間を過ごすサロンもあります。サロンそのものが居場所になり、ニーズ発見や助け合いを生み出すつながりづくりの場としても機能しています。
住民主体の生活支援サービス
地域の「困った!」を解決するサービスを開発します
地域の様々なニーズに対応
制度によるサービスだけでは支えきれない福祉ニーズに応えて、サービスを通して利用者との関係性を構築し、誰もが暮らし続けることのできる地域づくりをめざしています。さまざまな生活支援サービスを住民参加で開発し、地域に広げています。
食事サービス(配食・会食):
調理ボランティアや配達ボランティアが参加し、見守りを兼ねて一人暮らし高齢者などに食事を届けます。みんなで集まって食事をする機会もつくっています。
移動サービス:
福祉車両を使ったり、住民の運転ボランティアと協力したりして買い物や通院など移動の支援を行います。
住民参加型在宅福祉サービス(訪問型サービス):
利用者と担い手がともに会員となり、助け合いとして有償で家事援助、身体介護、話し相手、外出援助、育児支援などのサービスを行います。
住民どうしのつながりづくりをサポートしています!
支援する人・支援を受ける人を固定しない
住民同士のつながりをつくることは、誰もが安心してその人らしく生活していくうえで重要なことです。住民同士が普段の生活のなかで、お互いのちょっとしたことに気づき、必要な支援につなぐことができるからです。支援は、支援する人と支援を受ける人が固定的ではなく、対等な立場で、時に入れ替わりながら行われます。
地域福祉活動を進める住民の組織づくり
小学校区域や中学校区域で、中核となって地域福祉活動をすすめるのが地区社会福祉協議会や地区福祉委員会、校区福祉委員会などの名称で呼ばれる住民の組織(地域福祉推進基礎組織)です。地域の困りごとの実態把握や住民同士が話し合う福祉座談会、小地域の地域福祉活動計画づくりなどを通して地域の課題解決に取り組んでいます。